WILL 素晴らしき世界
WMY Studio開発、Playism発売の推理アドベンチャーゲーム。
「神様、どうかお助けください……」世界中から届く、神様への願い。主人公の少女は、手紙のテキストを入れ替えることで運命を変えることができる神様。いくつもの絡み合う運命を組み替えて、人々を幸せに導くことができるでしょうか?
(公式サイトより引用)
プレイ状況
Steamで昨日購入し、勢いのまま深夜3時までプレイしてクリア(?)しました。プレイ時間は9時間くらいです。
ノベルゲームで推理物がやりたいな〜と思いSteamを徘徊していたら見つけた作品。
名前を見たことがあったので有名な作品かな?と思い調べてみると電撃PlayStation2018-2019アワードのインディーゲーム部門で2位になっていたらしく、やるしかねえとなりました。
良いところ
システム
僕が一番惹かれたのはゲームシステムでした。
人間から手紙を受け取り、その文章の前後左右を入れ替えることで結末を変えてしまうというものです。
いろいろ縛りこそ設けられていますが、プレイヤーが自由にストーリーを変えられるようにするというのはかなり難しいはずで、それをゲームに落とし込んで見せたという点ですごくおもしろい作品だと感じました。
イラスト
漫画チックというかアニメチックというか、かなりかわいらしいイラストで仕上げられています。
キャラクターがかわいいかっこいいというのはこういったノベルゲームにおいてとても大事な要素であるように思いますし、イベント解放時のご褒美としてのCGも魅力的になっています。
全体的に綺麗というか、主人公が神様のゲームなので神秘的な雰囲気でまとまっているのはすごくいいなと思いました。(オープニング映像がめちゃくちゃいい!)
気になったところ
推理ゲームではない
推理アドベンチャーということになっていますが正直推理要素は薄いです。
というのも、本作はバタフライエフェクトが一つのテーマであることも相まって、何が正解がほとんどわかりません(それが本作の個性でもあります)。
あるキャラクターについてプレイヤーが良いと思った結末が、他のキャラクターの結末を阻害してしまうこともあります。
結果的に選択肢を総当たりするしかなくなってしまいます。
この点は推理ゲームとしての気持ち良さは損なってしまっていると言えます。
ストーリが重い
これは作品の性質上仕方のないことではありますが、基本的にストーリーは重い話です。
人間が神様にお願いをするときなんて、だいたい神頼みするしかないような絶望的状況ですよね。そういうことです。
さらに神様が手を添えることで結末を変えるという趣旨なのですから、元となるストーリーはもれなくバッドエンドです。
これを最初に必ず見なければいけないというのが結構辛くて、何かをハッピーエンドにしたら次はまた別のバッドエンドを見なくてはいけなくて、僕は気分が沈んでしまいました。
仕方のないことではあるのですが。
神様でも人生はどうにもならないというメッセージを感じました。
(たぶん)致命的なバグが残っている
なんだかんだいってこれがなかったら僕はこのゲームを笑顔でプレイできたと思います。
僕はこのバグのせいでトゥルーエンドに到達できませんでした。
具体的にはとある分岐に行く前にとあるキャラクターのSエンドを見てしまうと先に進めないといったものであると予想しています。
Google検索すると僕と同じ状況にはまっている人が存在するようでしたので、たぶん再現性のあるバグだと思います。
結局解決法がわからずもう一度やり直す元気もなかったので、悔しながらもゲーム実況動画でトゥルーエンドを知りました。
感想
システムはとてもおもしろく、キャラクターも魅力的でよかったです。
ですがストーリーが重い点が人を選びそうだなと思いました。
プレイすることは止めません。良い体験になるでしょう。
ただバグにだけははまらないことを祈ります……