Time to mix drinks and change lives!
一日を変え、一生を変えるカクテルを!
Va-11 Hall-A
「VA-11 HALL-A」はSukeban Gamesが開発し、日本ではPlayismが販売しているノベルゲーム。読み方はヴァルハラ。
舞台は207X年、全市民に監視用のナノマシンが注入され、ホワイトナイトが取り締まりを行なっているディストピア。その名もグリッチシティ。バーテンダーである主人公ジルがそんな世界で様々なお客さんと会話していくなかで物語が進んでいきます。
プレイ状況
つい昨日Switch版とPS4版が発売されましたが、僕はそんなことつゆ知らず数日前にSteamで購入し、数日でさくっとクリアしました。Steamの方が安いみたいなのでいいんですけどね。
1周目は素直にプレイし、2周目は攻略サイトを見つつイベントを回収したりしながらプレイしたので、エンディングは一応全て見た(はず)です。
良いゲームだったので紹介したいと思います。
ゲームの特徴
世界観
まず世界観がいい。
軽く冒頭の説明を読んだだけだと少しありきたりというか、ありがちなディストピアという印象を受けるかもしれませんが、非常によく構成された世界観だったと思います。
リリスと呼ばれるアンドロイド(ヒューマノイド?)が人間と一緒に生活していたり、彼らとの恋愛も認められていたり。もちろんLGBTも認められていて、たぶん登場人物で異性愛者と同性愛者は半々くらい?です。
リリスに「昔はAIは命令される存在だったしそういう条約もあるけど、そんなの今じゃ通用するわけないよね」なんて言われたりします。
食料が少なくなっていてフライドチキンが高級食だったり、純粋な水よりビールの方が安かったり……とにかくいろいろリアリティのある世界観です。
だからこそまるで自分がまるでグリッチシティに迷い込んでしまったかのような没入感を与えてくれます。
キャラクター
そんな独特な世界観で進行する物語だからなのか、登場人物(といってもアンドロイドも喋る犬もいますが)が全員それぞれの世界を持っています。
安直に言えば個性があるとか癖の強いとかそういった表現になると思うんですが、もっと人間味があって、うまい表現が見当たりませんが、本当にグリッチシティで生活しているんだなという気持ちになります。
彼らの話自体は愚痴が多いんですが、ひとりひとりにユニークな世界と価値観があって含蓄豊かな会話が楽しめます。
また主人公がバーテンダーということもあって、最初から全て話してくれるわけでもないし相手の事情を事前に全て知っているというわけでもありません。ジルに知っていてプレイヤーに知らないこともあります。
全てのコミュニケーションが自然かつリアルだったのも没入感に一役買っていたのかもしれません。
世界観も相まって、どんどん引き込まれていくゲームでした。
まとめ
とにかく世界観とキャラクターが秀逸でずば抜けていたので、あえてこのふたつだけで留めておきます。
他にも音楽とかミニゲーム要素とか掲示板とかいろいろ注目できる点はいろいろありますが……
とりあえずやってみてください!
この世界観を文字で伝えることは不可能です。
とても素晴らしいゲームでした。有意義で幸せな時間をありがとう。